スピッツの新しいアルバム購入しました。
感想は、かなり気に入っています。
三日月ロックあたりからチラホラ見受けられた
歌詞と曲があってない作品が全くないのが良いです。
とくにスーベニアとさざなみCDは全然聴いてなかったんだよね~
歌詞もなんか前向きなかんじで好きになれなくて、
歌ってても気持ち良くない曲が多くてさ…。
その時期の曲で本気で良いと言えるのは夕焼けくらいだったんだ。
(でもその分夕焼けはマジで名曲だよね)
でもこのアルバムは歌詞が前向きのままなのに
言葉づかいが自然で、曲の柔らかい感じととてもよく合ってる。
歌いたくなる曲ばっかりだ。
音もここんとこの3枚では一番好き。
一番自分が気に入ってるのは歌詞についてです。
前述したとおりすごく自然な感じがするし、
以前の作品と同じモチーフを繰り返し使っているのが興味深いです。
そもそもスピッツって同じことを違う表現で歌うことが多いですよね。
なので同じような単語がよく歌詞に登場するのはいつもどおりなんですが、
(よく使われる言葉としては掟、ワク、扉、水、砂漠、太陽、追いかける、花、星、涙、ゴミ、カケラなどなどなどたくさんあります)
このアルバムだと、今まで何度も使われてきた単語のなかに
違う見方で使われているものがあるのがすごくいいです。
それを見つける度に、今までの年月や、その過程での変化をすごく感じる。
基本的に三日月ロックまでは明らかに、「君」や「あなた」との関係は現実世界からは遠く離れた幻の世界に存在してるもの、夢の中にしか存在しない/してはならないものであり、それに没頭することをちょっとうしろめたいこと、本当はイケナイこととして描くのが常道だったと思います。
でも三日月ロック以降、とくにこのアルバムでは全面的に、「君」との関係がどんなに許されないものでも、それは自分にとって幻や妄想ではなく現実だし、前向きに信じていいものである、ということをポジティブに歌っていると思います。
こういったベースの変化を前提にしているので、以前と同じ単語が使われていてもそれがはっきりと異なるイメージを持つ。それがとても面白いです。
やっぱその代表格は「花」です。多くの曲で「花」って儚い感じで歌われているんですけど、「砂漠の花」や今回のアルバムだと「若葉」や「花の写真」なんかではすごく希望に溢れてる、鮮やかなイメージで歌われていますよね。
「太陽」も、「サンシャイン」と「君は太陽」ではまったく違う印象を持ってると思います。前者は思い出の中の淡いorぼやけた太陽の光を連想しますが、後者はすごくはっきりした力強い太陽のイメージですよね。
「花」も「太陽」も、政宗の詩の主人公が心にもつ「君」の象徴であるということは、昔も今も変わりはないと思います。でも、基本的な考え方の変化でその印象がここまで変化するというのがほんとに興味深いです。
これ以上このアルバムを好きになれるかどうかは曲と風景が結び付くかどうかにかかってますが、まだその現象は起きてないです。
もっと好きになりたいな~。
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